皮下脂肪組織が老廃物を排出しきれずに肥大して起こるセルライト。日本の女性の約8割がセルライトを抱えていると言われています。最近では、下半身太りに悩む女性が後を絶ちません。冷え性やむくみの方はセルライト予備軍で、今すぐ対策しないとやっかいなセルライトが増殖していきます。
セルライトを潰すことと、下半身ダイエットでは根本的にアプローチが異なります。この記事では、セルライト予備軍の方も含めて、綺麗さっぱりセルライトを潰すことを目的に解説していきます。ぜひ、参考にしてくださいね。
1.セルライトとは?
1-1.セルライトができる原因
人の体内は余分な脂肪や老廃物が溜まることがあります。そして、皮下組織で溜まっている脂肪に老廃物が付いて肥大化するとセルライトになります。セルライトが出来る原因は、血液やリンパの流れが詰まってしまうからです。ストレス、生活習慣、冷え、疲労などリンパが詰まる原因は様々です。
セルライトが出来ると、皮膚にハリが無くなりデコボコになります。ひどい場合は、毛細血管が浮き出て、刺激を与えると内出血を引き起こすほどです。軽い症状の方は、あざが治りにくい、むくみやすいといった症状があります。軽い症状でも放っておくと、次第に皮膚表面がデコボコ(オレンジピールスキン)に。
その後、脂肪細胞をメッシュ状に取り囲み、水分が閉じ込められて波を打ったようなデコボコへ(マットレススキン)と変化します。この状態になると、皮膚を触ると熱く感じます。セルライトは脂肪組織が蓄積されやすい下半身(お尻、太もも、ひざ周り、ふくらはぎ、足首など)が特にできやすいです。上半身では、おなか、二の腕、首のうしろにできます。
1-2.下半身太りしやすい女性はセルライトが落としにくい
女性がダイエットしても下半身がなかなか痩せません。そしてリバウンドする時は必ず下半身から中性脂肪を溜め込み太くなります。女性が脂肪を溜め込むのは、6~7倍が下半身です。上半身ばかり痩せても一向に体脂肪は落ちないのです。
また、冷え、むくみがある方は、脚に水分を溜め込みやすい体質を持っています。脚に水分が溜まると、ドロドロの血液が老廃物として詰まります。その結果、セルライトがさらに形成されやすくなるのです。
1-3.セルライトを除去できる期間
血行が悪化しているセルライト組織を正常化させるにはある程度時間がかかります。最低でも3週間は必要です。早い方なら1~2週間で脚がスッキリしてきますが、脂肪細胞の状態によっては2ヶ月以上かかるケースもあります。リンパ管流が極端に悪い方も、セルライトを潰すまで2ヶ月はかかるでしょう。
2.下半身のセルライトを潰す方法
できれば自力で改善したいセルライト。一体どうすれば潰すことができるのでしょうか。
2-1.リンパマッサージと揉みほぐしで施術
セルライトは揉みほぐしとリンパマッサージで潰すのが一般的です。揉みほぐしとリンパマッサージの両方を行うことで、蓄積された脂肪や滞っている老廃物が流れていきます。
手順は、
- 足の裏
- 足首
- ふくらはぎ
- 膝裏
- 太もも全体
の順番でリンパマッサージを行います。足首はアキレス腱の両脇に沿うように、かかとからふくらはぎの下部に向けてマッサージしていきましょう。ふくらはぎは骨の両側を挟むイメージ。ふくらはぎから太ももに向けて膝裏、太もも全体をマッサージしていきます。リンパマッサージでは適度に指先で指圧しましょう。
指の関節の硬い部分を使うとより確実に老廃物を流すことができます。痛気持ちいい箇所はリンパが滞っているので、時間をかけて施術しましょう。力加減は強すぎない程度で構いません。あまり強く押しすぎると膝の横などにあざができるため注意して下さい。下から上へリンパマッサージできたら、往復はしないでください。
リンパマッサージの後は揉みほぐしを行います。指の腹を使ってセルライトを軽く潰す気持ちで太もも、ふくらはぎなど脚全体を揉みほぐしましょう。徐々に力を入れるのがポイントです。揉みほぐした後は、足裏を揉んで足首から太ももに手の平でさすります。これで潰したセルライトがリンパを通って流れていきます。
セルライトケアは継続が大事です。習慣化してしまえば面倒くさいと感じることもなくなってきますよ。
2-2.お尻のセルライトは血行促進で改善できる
お尻のセルライトは血行不良で生じるため、血行の改善が第一です。血行を良くするには、ウォーキングやストレッチなど軽めの運動で十分です。継続すれば、脂肪や老廃物が溜まりにくくなります。また、手の平でお尻の下から上へさするリンパマッサージも組み合わせると効果的です。
オイルやクリームも効果的
揉みほぐしやマッサージにはクリームの使用がおすすめです。クリームを使えば摩擦が軽減するため肌への負担が掛かりません。セルライト対策に特化したクリームだと、肌を温めて血行を促進する成分が入っているためより効果的です。
2-3.セルフマッサージには限界がある
セルライトの状態によっては、セルフマッサージで改善することは不可能です。
セルライトのレベル
- レベル1 脚が腫れやすい、むくみやすい
- レベル2 皮膚がデコボコになっている
レベル1の方は、リンパ節を中心にセルフマッサージすれば改善の見込みがあります。しかし、レベル2の方はセルフマッサージでは、もう手遅れの状態。セルフマッサージでリンパを流しても簡単には改善できないでしょう。その理由は、ハンドマッサージは分厚い脂肪層の奥まで刺激が届かないからです。
3.末期状態のセルライトを潰す方法
皮膚がデコボコになっている方でも、 セルライトを潰す方法があります。諦めるのはまだ早いです。
手段としては、
- 病院
- 痩身エステ
- EMS器具
の3種類があります。
(1)病院
病院は最終手段として考えましょう。施術を受ける場合は、皮膚科か美容整形外科となります。セルライトの潰し方は手術で脂肪吸引を行います。細い吸引管を入れる穴をあけて、そこからセルライトを除去します。局部麻酔を打つので術中の痛みはありません。ただし、術後は痛みを伴う場合があります。
病院での治療は、セルライトケアの最後の手段です。金銭面の負担はもちろん、皮膚への負担も大きいです。セルライトの状態が、どうしようもない末期症状の方以外はおすすめできません。
(2)痩身エステ
血流、代謝を上げてセルライト改善を試みる痩身エステ。遠赤外線ドームなどで体を温めた後に、低周波のEMS信号を送ってリンパマッサージで仕上げるのが一般的です。痩身エステによっては通い放題だったり、初回1000円以下で体験できたりと、競争激化に伴いかなりお値打ちとなっています。自分で出来ないことは、プロに任せるのが一番確実です。
(3)キャビテーション・EMS器具
痩身エステで使われる、キャビテーションやEMS器具。近年は痩身エステに通わなくても自宅で施術できるようになりました。それが、EMS、キャビテーションの機能を兼ね備えたダイエット器具です。体を温める超音波振動(ラジオ波)が付属する器具もあります。
EMS、キャビテーションはハンドマッサージで届かない皮下脂肪を直接刺激して老廃物を流します。低周波の振動(約20Hz)を直接皮膚に当てることで、脂肪組織を分解できます。継続すればやっかいなセルライトも綺麗に潰れていきます。短期間でセルライトを除去することも十分に可能です。
予算の目安は3~4万円で買い切り。痩身エステの10分の1の価格でセルライトを潰せます。使い方はセルライトの気になる部分に押し当てるだけ。続けやすいのも特徴的ですなお、スライダー式の脚痩せマシンや原始的なローラーでは脚痩せできても、セルライトは潰せないので注意しましょう。
4.日頃からセルライトを予防する方法
セルライトの予防は過剰な脂肪を減らして老廃物を溜め込まないことが大切です。まずは、日常生活の見直しを行いましょう。
4-1.食事・水分補給
偏りの無い食事で脂質や糖質の過剰摂取を避けます。高カロリーの食事を控えて、塩分も1日の摂取量を超えないように気を付けましょう。また、水分をしっかり摂ることも大切です。水分を取らないと体内の水分不足を防ぐため、体が水分を溜め込みます。その結果、むくみができてセルライトができやすくなるのです。
4-2.運動・ストレッチ
ストレッチやマッサージだけでもいいので、体を動かしましょう。脂質や塩分を摂りすぎても、身体を動かして脂肪燃焼、血行促進を行えばセルライトは予防できます。血行不良で皮膚が硬くなると脂肪や老廃物が溜まりやすくなりセルライトができてしまうので注意です。
肌質が硬くなっている箇所はマッサージでほぐしておくとセルライト予防に効果的です。また、代謝機能を低下させないように睡眠をしっかりと取りましょう。既に痩身エステに通っている、あるいはダイエットマシンを持っている方はセルライトケアクリームか、サプリメントをサポートとして使うといいでしょう。
4-3.むくみが原因なら明日葉を摂る
むくみが原因でセルライトができている方は明日葉を飲むのがおすすめです。明日葉は、ケールよりも栄養価が高いカルコンという成分が含まれています。カルコンはむくみ解消、ダイエット効果があるためセルライトの除去に効果的です。血行も良くなるためリンパマッサージも併用することをおすすめします。
老廃物がさらに流れやすくなりますよ。明日葉は青汁か明日葉サプリから摂取するのが最も手軽です。
5.まとめ
いかがでしたか?
セルライトは自力でも潰すことが可能です。症状が軽いなら、リンパマッサージと揉みほぐしを続ければ状態はどんどん良くなっていきます。皮膚がデコボコのオレンジピールスキンになっている方は、セルフマッサージだけで改善するのは厳しいのが現状です。
プロの手でほぐしてもらうか、本格的なダイエット器具の導入を考えましょう。セルライトが改善してきたら、予防にも意識を向けて下さいね。
コメントを残す